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アメリカでの日々の雑感、臨床に入り込むまで、及びアメリカ臨床留学の苦闘など


by takamed
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謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

さて、昨年同様ICU当直明けからのスタートである。ここのところ何かモヤモヤとすっきりしない日々を送っていたが、昨日のICU当直は、そんな事をゴチャゴチャと言っている時間が無いほどの忙しさ。いやあ、久しぶりの完徹だった。そして、終わって帰ってくると、これまた何か久しぶりの充実感。色々と手技も行なったし・・。自分はやっぱり、こういう緊張感が好きなんだなあ、と改めて実感。

今年の目標等、まだ何も考えていないので、それは後ほどしっかりまとめないと。ただ色々な意味で、今年は是非飛躍の年にしたい。自分の理想とする医師としての自分、あるいは一人の人間としての自分。それはいまだにモヤモヤとして、時折形を成したり、成さなかったりするのだが、それを少しでも形作り、そしてそれに近づく努力をしたいと思う。

また、人との出会いも大切にしたい。こちらでの友人だった韓国人の同僚が、新たな道を模索する為、NYの別の科のプログラムに移る事となった。先程電話で話をして、お互いに頑張ろうと言って会話を終えた。お互いアジアからのアメリカレジデンシーへの挑戦。同い年。英語でも同じ苦労を語り合った。彼がいなくなってしまうのは、正直残念だし、寂しい。ただ、これも出会いと別れだ。今年出会う事になる人達、あるいは別れる事になる人達。その人達との邂逅が、いつまでも心に残るよう、そういう経験を大切にしていきたい。

韓国人のその友人。いつか彼とまた出会えた時、胸を張ってお互いの近況を語り合えるように、今年もまた、今自分の出来る事を、精一杯頑張っていきたいと思う。

さてさて、チト入れ込み過ぎの文章になってしまった。あらためて、今年もまた宜しくお願いします。
# by takamed | 2007-01-02 07:13

2006年も終了

こちらの日付で、今12月30日の夜9時半である。本来なら明日、31日にすべきなのだろうが、明日は午後からICUの当直が入っている。という訳で今から、今年一年を振り返ってみたい。

今年の頭にたてた一番の目標、それは『初心を忘れずに』だった。まあ、きっちりたてたというほどの目標でもなかったが、それでも、これが一番大きな目標だっただろう。あんまり具体的ではなかったが・・。さて、果たして初心をいつも忘れずに入れたかどうか。正直、yesとは言い難いか。特にこの最後の月は、何やら気持ちがふらふらフラフラと、定まってなかったような気がする。それでも、自分なりに少しでも自分を良くしよう、前進しようとはしていたと思う。

密かに心の中で目標化していた、週三回のエクササイズ。これも発作的に思い出しては時々やっていたなあ。特に夏場は、プールで泳いだり、周囲をジョギングしたりと、それなりにやっていたと思う。ただ、10月11月は、全く出来なかったと言ってもいい。もっとコンスタントにする事が、来年の目標かな。

家族で過ごす時間、家族サービスの時間も、もっと持ちたかった。もっとゆとりのある生活を、と思いつつ、なかなか理想のようにはいかなかった。それでもそういう意識が出て来ただけでも、進歩かもしれない。

あと一番大きな出来事で、このブログではまだ更新していなかった事、それは第二子の妊娠だ。非公開にして、その時の気持ちだけはブログに更新してあるのだが、これはとにかく嬉しかった。家族がまた増える事になって、自分の進路を考える際にも、色々と思う事が多かった。これは、またあとで書く事にしよう。

さて、ダラダラと書いて来てしまった。もうすぐ2006年も終わり。今年の更新は、これが最後となるだろう。拙いこのブログを見に来て頂いた皆さん、良いお年をお過ごしください。

去年に引き続きICUでの年越しon callが終わったら、年明け更新としてみたい。
# by takamed | 2006-12-31 12:54

バックギア

どうもここのところ、何となく落ち込みムード、というか、なんだかモヤモヤした気分が続いている。別に前回のevaluationが響いている訳でもないと思うのだが・・。どうしてなのか、原因が分からないだけに始末が悪い。

過去の自分の分岐点の事で後悔したり、自分の能力を疑ったり、どうも気持ちが後ろ向きだ。気持ちが、バックギアに入っていると言えばいいか。ひとつには、electiveで時間がありすぎるのも良くない。忙し過ぎるくらいでちょうどいいのかもしれない、なんて思ったりもして。

こんな時はあまり考えすぎず、とにかくこの気分が過ぎ去るのを待つに限る。と言っても、これが結構難しかったりするのだが・・。やる気も起きないままに、それでもMKSAPのテキストは、それなりに進めている。あと、夜はERのDVDを見て、英語の勉強兼モチベーションの維持。

自分でも単純だとは思うが、結構これが効いたりする。こんな医師になりたかったんだよなあ、と初心に帰る意味で。

ま、こんな時もある、か。
# by takamed | 2006-12-29 13:58
さて、世間はHoliday season、クリスマス一色という感じ。そして僕はといえば、今日からなんと3連休である。12月のelective、これはラッキーだったかもしんない。

ただ妻が偏頭痛でダウンしており、どこにも出かける事が出来ず、家でこうしてブログの更新。まあ、たまにはいいか。いっそビールでも飲んでしまおうかな、などと思ったり。今日は恒例のテニス仲間でのクリスマス会だったのだが、これはとても行けそうにないな。まあ、これも仕方ない。ま、気持ちを切り替えその分ノンビリとしよう。さて。

時々、今自分がやっている事を、野球のマイナーリーグと重ね合わせている自分がいる。日本のプロ野球選手が、毎年こちらのメジャーに挑戦しに渡米してくる。自分も、こちらで臨床に挑戦しようとして海を渡って来たのだが、彼らと決定的に違う事がある。

彼らは日本で結果を出し一流と認められた上で、こちらにもメジャーの選手として渡米してくる。自分は違う。日本の医療教育に満足できず、こちらで自分をもう一度鍛え直したかった。それが決定的な理由だった。その意味で、僕のいる世界はマイナーリーグの世界。いずれメジャーに上がれるかどうか。もっとも、とりあえずレジデンシーを終了さえすればいいわけで、その点甘い訳だが・・。それに、別にレジデンシーを終了すればメジャーである、という訳ではもちろんない。

それにしても、桑田の「アメリカに(野球の)修行に行く」というコメントは、印象的だった。どうしても、自分の今いる立場と重ね合わせてしまうじゃあないか。頑張ってほしいなあ。
# by takamed | 2006-12-24 05:24

Evaluaation

本日お昼近く、プログラムディレクターとの一対一でのミーティングがあった。半年経った時点でのevaluationがその目的。ここ数ヶ月、結構いい評価をおのおののアテンディングからもらっていたので、そんなに悪い評価にはならないんじゃあないかなあ、などと勝手に思っていたのだが・・。

思った以上に渋い評価だった。スタートが、もっと努力できるんじゃあ、といった内容からだったので、特に先月先々月は、自分なりに十分な努力をしたつもりであると、そこは少しコメントさせてもらった。曰く、「君はいつもpleasantで、医師からもナースからも好かれている。だからこそ、評価が過大評価気味になっていると考えてほしい。」とのこと。

その後の会話で、つまりはここ最近もらったまずまずいい評価に満足せず、もっと発奮してほしい、という旨の説明があった。ふーん。ただ、まあ結局のところ、僕の仕事がまだまだ見込まれたレベルまで達してないからこその、そういうコメントなんだろうな。少し、というか結構へこんだ。

さらに、外来業務の評価はアベレージ以下であり、もっと努力の余地があるとの事。自分でも外来担当のアテンディングからは、いい評価をもらってないなあと何となく分かっていたのだが、やはりこれもへこんだ。

幸い今日は外来の日だったので、外来担当のアテンディングDr.Uppaluriにもどこを改善すべきか等、少し話を聞いて来た。自分でも苦手意識があっただけに、ここ最近はあまり急がず、じっくりと準備してからプレゼンするようにし、それがうまくいっていたような気が自分ではしていたのだ。そこも少しコメントさせてもらった。

曰く、「以前よりはずっと進歩している」とのこと。続いていくつかネガティブフェードバックに関して具体例を挙げてくれたのだが、結構細かい点での指摘もあり、正直、一朝一夕には直せないかな、というものが多かった。外来開始前に、疾患に関するプレゼンテーションをレジデントがする機会があるのだが、そこでうまく出来なかった事が、少しあとを引いている印象もあった。一番最近の発表は、事前に十分準備もして望んだだけに、それでもまだアテンディングの満足いくものが出来なかったというのは、やはり落ち込む事だった。

総括として、まず少し現状に満足しつつあった自分を、戒める必要があるとは感じた。まさにそこが、プログラムディレクターの指摘したいところだったのだろう。あと外来に関しては、これはまだもう少し時間がかかりそうな印象。いっぺんもたれた印象は、なかなか拭えないだろう。じっくりやるしかない。また、自分の担当患者をもっともっとしっかりと把握してほしい、との事だった。自分では十分に一生懸命把握しようとしているだけに、これもなかなかすぐにどうこうできるものでもないだろう。これもまた、じっくりやるしかない。

久々に、チト落ち込みムード。まあ、反省するべき点は反省して、あまり後を引かないように。そう簡単にはいかないわな。じっくり取り組もう。
# by takamed | 2006-12-20 12:27