久しぶりに腹が立つことがあったので、ここに記載し、犬にでもかまれたと思って忘れることにする。
今月は週末担当のロテーションであり金曜の本日より仕事開始。まずは同僚の患者を引き継いた。その中の一人、重度MRによる心不全の患者。見ると循環内科は退院オーケーとの記載。当院の心臓外科医は、手術不可とのコメントであり、内科的にはこれ以上できることはない、との判断だったのだろう。患者本人はセカンドオピニオンを求めて、大学病院に来週行く予定だとのこと。
以前私が見たことのある患者であり、行ってみると、やはりまだ息苦しそう。患者は退院してもいい、ということであり、また入院を伸ばしても、何もできることがないことも承知していた。それでも、本人はもう少し滞在していたそうであり、明日退院、ということにした。ひとつには、本人にはっきりと、もしinoperativeな場合、ホスピスを考える必要がある旨を伝えたこともあり、すぐに追い出すように退院させたくなかったこともある。
数時間後、ケースマネージャを統括する医師から電話があり、ものすごい剣幕で退院を促された。こちらは少しも感情的にもなっていないのに、最初からものすごい勢いで理詰めで話してくる。僕にしても、入院させておけないことは分かっていたのだが、それにしても、もう少し人間的な対応があってもいいのではないか(患者に対しても、僕に対しても)。
はっきり言って、相手の人間性を疑いたくなる対応だった。まあ、辛いストレスのたまる一日だったのだろう、と相手を無理矢理慮って、腹が立ってくる自分を抑えつつ、思い出さないようにしつつ、患者に説明をし、そして退院させた。
ここ米国臨床で、ここが一番腹が立つ点だ。医師も患者も人間だ。コンピュータではないのだから、0か1しかないマシン語のような、デジタルな反応だけで対応できるわけがない。人間的な対応のできる余地が、もう少しあってもいいと思う。
この医師にしても、いろんな圧力からこういう対応をせざるを得ないのだろうし、システムの駒の一部なのだろう。結局、問題なのはシステムなのだと言うことになる。
こうして書き連ねて、自分の中の腹立ちを、紛らわせることにする。
今月は週末担当のロテーションであり金曜の本日より仕事開始。まずは同僚の患者を引き継いた。その中の一人、重度MRによる心不全の患者。見ると循環内科は退院オーケーとの記載。当院の心臓外科医は、手術不可とのコメントであり、内科的にはこれ以上できることはない、との判断だったのだろう。患者本人はセカンドオピニオンを求めて、大学病院に来週行く予定だとのこと。
以前私が見たことのある患者であり、行ってみると、やはりまだ息苦しそう。患者は退院してもいい、ということであり、また入院を伸ばしても、何もできることがないことも承知していた。それでも、本人はもう少し滞在していたそうであり、明日退院、ということにした。ひとつには、本人にはっきりと、もしinoperativeな場合、ホスピスを考える必要がある旨を伝えたこともあり、すぐに追い出すように退院させたくなかったこともある。
数時間後、ケースマネージャを統括する医師から電話があり、ものすごい剣幕で退院を促された。こちらは少しも感情的にもなっていないのに、最初からものすごい勢いで理詰めで話してくる。僕にしても、入院させておけないことは分かっていたのだが、それにしても、もう少し人間的な対応があってもいいのではないか(患者に対しても、僕に対しても)。
はっきり言って、相手の人間性を疑いたくなる対応だった。まあ、辛いストレスのたまる一日だったのだろう、と相手を無理矢理慮って、腹が立ってくる自分を抑えつつ、思い出さないようにしつつ、患者に説明をし、そして退院させた。
ここ米国臨床で、ここが一番腹が立つ点だ。医師も患者も人間だ。コンピュータではないのだから、0か1しかないマシン語のような、デジタルな反応だけで対応できるわけがない。人間的な対応のできる余地が、もう少しあってもいいと思う。
この医師にしても、いろんな圧力からこういう対応をせざるを得ないのだろうし、システムの駒の一部なのだろう。結局、問題なのはシステムなのだと言うことになる。
こうして書き連ねて、自分の中の腹立ちを、紛らわせることにする。
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by takamed
| 2012-02-11 11:47